DNAバーコーディングを用いた植物の同定

keywords.jpgDNAバーコーディング, 植物 

坪田 博美 

HIROMI TSUBOTA

division.jpg理学研究科 附属宮島自然植物実験所 附属宮島自然植物実験所

position.jpg准教授

研究概要

研究の背景

広島大学には過去の研究で蓄積された多くの植物標本やそれに関連した研究資料が存在する.現在,理学研究科附属宮島自然植物実験所では植物標本のデータベース化をすすめ,約10万点については情報をすぐに利用できる状態にある.また,近年開発がすすむDNAの塩基配列を使った種同定(DNAバーコーディング)の技術により,情報の少ない帰化植物や同定困難な植物について同定が可能になっている.

研究内容

既存の同定方法に加えて,植物標本データベースに蓄積された情報とDNAバーコーディングの技術により,依頼のあった植物種の同定を行う.正確な同定が不可能な場合も,おおよその分類群の名称は明らかにできる.

成果

これまでに,植物標本についてDNAバーコーディング技術を用いて,形態だけでは同定ができなかったものについて同定を行った.また,アセスメント関連で形態の不明瞭な標本についてDNAバーコーディングを使うことで種名が明らかになった例もある.その他,地方公共団体からの依頼で植物の遺物について検討を行った例もある.

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

調査や技術指導が可能である.また,このテーマに関して公演や助言も可能である.その他相談に応じて共同研究についても検討可能.

本研究の特徴・優位性

従来の形態による同定に加えて,DNAの情報が加わることで,より信頼性の高い結果を得ることができる.

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1. 坪田博美・久保晴盛・向井誠二. 2009. 広島県宮島近海で見つかったヤマトウミヒルモHalophila nipponica J.Kuoについて. Hikobia 15: 339-347.
2. 山内大輝・丸山隼人・内田慎治・向井誠二・坪田博美・和崎 淳. 2014. 日本産ヤマモガシ(Helicia cochinchinensis Lour.,ヤマモガシ科)のクラスター根の発見. 植物研究雑誌(印刷中).
3. 坪田博美・中原-坪田美保・井上侑哉・内田慎治・向井誠二. 2014. 広島の帰化植物5.ヒメムラサキハナナ. Hikobia(印刷中).
4. 坪田博美・井上侑哉・中原-坪田美保・島本俊樹・松田伊代・内田慎治・向井誠二. 2014. 標本同定のツールとしてのDNAバーコーディングと分子系統解析-広島県宮島で採集された標本の例-. Hikobia 16(印刷中).

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