組織・集団とリーダーシップに関する研究

keywords.jpg社会,組織,集団,リーダーシップ,構造 

坂田 桐子 

KIRIKO SAKATA

division.jpg総合科学研究科 総合科学専攻 行動科学講座

position.jpg教授

研究概要

研究の背景

 

研究内容

 現在の組織・集団では,公式リーダー1人に限らず多くのメンバーの積極的なリーダーシップ発揮が求められる場合が多く,また,従来のリーダーシップ理論に沿った行動だけでは解決できない様々な課題に対応する必要に迫られています。当研究室では,組織・集団におけるリーダーだけでなくメンバーの心理や行動にも焦点を当て,その法則性を実証的に明らかにすることを通して,個人も集団も生産的かつ適応的に活動できる有効な集団・組織運営の方法を探求しています。具体的には,次のようなテーマに取り組んでいます。

1.倫理的リーダーシップに関する研究(組織成員の倫理的行動を促進するために必要なリーダーシップとは)
2.リーダーシップ構造の成立過程と有効性に関する研究(非公式リーダーを含む複数のリーダーによる分散型リーダーシップの有効性とその成立過程を探る)
3.リーダーシップとジェンダー(女性のリーダーシップを活かすには)

成果

1に関する成果:
 まず,組織成員の倫理性を測定する尺度を作成した。現在は管理職のどのような行動が組織成員の倫理的行動を促進するのかについて検討中である。
2に関する成果:
 看護組織を対象とした質問紙調査によって,一人の公式リーダーだけがリーダーシップを発揮するリーダー中心型構造と,非公式リーダーを含む複数のリーダーがリーダーシップを発揮する分散型構造を比較すると,概して分散型構造の方が有効性が高いことが示された。複数のリーダーがそれぞれ異なるリーダーシップ機能を担うことで集団全体の生産性やメンバーのモチベーションが向上することが示唆された。また,実験的研究から,特に他集団との関係の維持や調整を必要とする状況において,分散型リーダーシップ構造の有効性が高いことが明らかになった。
3に関する成果:
 女性のリーダーシップ行動を萎縮させ,リーダーシップ有効性を低減させる要因を調査及び実験的研究によって明らかにすると共に,女性のリーダーシップ有効性を高める方法について提案した。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

この分野に関心のある企業等との共同研究・受託研究を希望する。
上記3に関しては,このテーマに関する講演や助言が可能である。

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社会心理学におけるリーダーシップ研究のパースペクティブⅠ (編著・共編著), ナカニシヤ出版, 278 pp., 2008年3月
Gender and Career in Japan (Chapter Author), Trans Pacific Press, 168 pp., 2007.10
リーダーシップ過程における性差発現機序に関する研究 (単著), 北大路書房, 176 pp., 1998年1月
集団間状況における複数リーダー存在の効果に関する検討, 実験社会心理学研究, 42, 1, 40-54, 2002年9月

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