エンドの三角除去ドリルの開発

keywords.jpg根管治療,根管口明示,エンドの三角,歯科用ドリル 

小原 勝 

MASARU OHARA

division.jpg病院 歯系総合診療科

position.jpg助教

共同研究者 : 二川浩樹、田地 豪、村山 長、日野孝宗、小川哲次

研究概要

研究の背景

う蝕治療における、いわゆる「神経を取る」処置(抜髄・感染根管治療)は一般患者には知られていないが大変な技術を必要とする。そこで根管(神経存在部位、図1)口付近のステップ形成や穿孔を起こすことなくエンドの三角除去を行うドリルを考案したので提案する。

研究内容

1.根管口明示用手動ドリルは縦方向に径約0.5mmの中空貫通孔構造を有する(図2)。
2.極細リーマー(根管内切削器具)がその中空を通り、挿入されたリーマーのガイドに従って切削が行われるため、穿孔などの心配がない(図3)。
3.上・下顎大臼歯には3~4本の根管(神経存在部位)があるが近心頬側根といわれる根の神経を取る作業が最も難しいとされている。術者によって削りたい部位(たとえば近心方向)へ力を加えながら本ドリルを回転させることにより図1示したようにリーマーの挿入角度を根管上部で変えることが可能である。

成果

抜去歯牙を用いた研究では(図3)ではエンドの三角除去が可能であった。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

ドリルのさらなる進化のために以下の改善が望まれる
1.より簡単で安価にドリル縦方向への孔をあける技術革新
2.より強く、耐久性のあるドリル材料の開発
3.より根管にフィットするドリル形態改良

本研究の特徴・優位性

多くの歯科的技術が未だ“勘”と“職人芸”に頼らざるを得ない状況を打破し, 合理的で誰もが実効可能な方法に改良していくことが必要とされている.この発想はアナログで古典的であるが、, 初心者でもより正確に安全な根管口明示が可能になると期待される。

detailsubtitle3.jpg

実用新案第3182420号

お問い合わせ