歯髄幹細胞の分化調節メカニズムの解析

keywords.jpg歯髄幹細胞,象牙芽細胞分化,脂肪分化 

藤本 勝巳 

KATSUMI FUJIMOTO

division.jpg医歯薬保健学研究院 基礎生命科学部門

position.jpg助教

研究概要

研究の背景

近年、機能の衰えた臓器や組織を回復させる新しい治療技術として「再生医療」が注目されている。再生医療に用いる幹細胞源として、人工多能性iPS細胞の他に、骨髄、脂肪組織、歯髄等に存在する成体幹細胞が利用可能である。

研究内容

歯髄細胞/歯髄幹細胞の特徴を明らかにするために、歯髄細胞/歯髄幹細胞に特異的に発現する遺伝子を探索した。現在、これらの遺伝子と細胞の分化能との関連性について解析中である。

成果

骨髄由来間葉系幹細胞、脂肪組織由来間葉系幹細胞、関節滑膜由来幹細胞、皮膚および歯肉由来線維芽細胞と比べ、歯髄細胞/歯髄幹細胞で発現が特に高いmRNAをDNAマイクロアレイ解析により明らかにした。これらの遺伝子発現を抑制して、分化に与える影響を解析した結果、いくつかの遺伝子は歯髄細胞/歯髄幹細胞の骨芽細胞/象牙芽細胞および脂肪細胞への分化能に関係していることが確認された。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

歯髄細胞/歯髄幹細胞は再生医療の幹細胞源として有望である。

本研究の特徴・優位性

他の成体幹細胞と比べ、歯髄細胞/歯髄幹細胞は乳歯や智歯から容易に採取可能である。歯髄細胞/歯髄幹細胞の特徴を明らかにすることで、再建に適した組織の決定や分化誘導法の改善につながると期待できる。

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