微結晶を用いたfloatingマイクロミラーの開発

keywords.jpg反磁性,微結晶,マイクロミラー,グアニン結晶 

岩坂 正和 

MASAKAZU IWASAKA

division.jpgナノデバイス・バイオ融合科学研究所

position.jpg教授

研究概要

研究の背景

近年のディスプレイ開発技術は目覚しく、中でもDMD(digital micromirror device)の開発は、MEM技術を用いる表示素子の可能性を高めているといえる。一方、本研究者は、生体磁気工学の立場から生物が遺伝的につくる微結晶の磁気および光学特性に関する研究を進めてきた。例えば、魚のウロコや眼に存在する有機結晶(核酸塩基であるグアニンの結晶)は、非常に薄く屈折率も比較的高く、また遺伝的に作成法がプログラムされているため、均一なサイズの結晶板である。このような生体由来の微結晶を表示素子や流体回路MEMS用の光学ミラーとして用いる研究は、これまで十分に行われていない。今後の新たな産業用途が期待される材料である。

研究内容

内容1)魚類の鱗の近傍に存在する色素胞細胞から、均一なグアニン結晶板を分離精製する手法
内容2)グアニン結晶板に対して液体中にて磁場を与え、結晶板の回転運動および回転方向を磁気制御する手法の開発
内容3)グアニン結晶板の磁気回転により、結晶板による光反射方向・反射強度を制御する研究
内容4)グアニン結晶板の構造・反磁性的な磁化率分布に関する研究

成果

成果1)魚類の鱗の近傍に存在する色素胞細胞から、均一なグアニン結晶板を分離精製し、液体中に拡散させ濃度制御する方法を得た。
成果2)グアニン結晶板に対して液体中にて磁場を与えることで、結晶板の回転運動制御を実現した。
成果3)グアニン結晶板の磁気回転により、結晶板による光反射方向・反射強度を制御する方法を得た。
内容4)X線構造解析、赤外放射光によるグアニン結晶板の構造解明を行った。また、反磁性的な磁化率異方性が顕著であることを明らかにした。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

本研究の適用・応用について共同研究を希望する。

本研究の特徴・優位性

特徴)磁場による遠隔制御可能なマイクロミラーであること
優位性)液体中で遠隔制御による光学的素子が作成可能であること

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