言語表現と対象(モノ)の認知的メカニズムの総合的研究

keywords.jpg名詞,冠詞,数量表現,対象指示,意味論,文法構造,認知科学,言語学,コンピュータ支援学習システム 

吉田 光演 

MITSUNOBU YOSHIDA

division.jpg総合科学研究科 総合科学専攻 人間文化研究講座

position.jpg教授

研究概要

研究の背景

日本語、英語、ドイツ語、中国語など、冠詞の有無、助数詞(人、匹、枚、個、台など)の有無などの言語表現による相違が、対象認知(モノの認識・学習・計測)とどのように影響するか、これまでに、言語学や心理学、認知科学などの分野で、欧米の先行研究はあったが、具体的な比較研究は進んでいない。もっぱら、欧米の認識では、日本語・中国語では、冠詞の欠如によって裸名詞が主体であり、これら無冠詞言語では、water, milk, moneyなどのような物質名詞と同じようにmassとして認識され、個体はない、あるいは、助数詞によって初めて個体認識が可能とされていた。しかし、その認識は誤りであることが徐々に判明した。欧米語でも助数詞表現があり、日本語でも、「多数の」「多量の○○」といった区別が可能である(多数のコンピュータ、多量のごみなど)。

研究内容

日本語、英語、ドイツ語、中国語など、冠詞の有無、助数詞(人、匹、枚、個、台など)の有無などの言語表現による相違が、対象認知(モノの認識・学習・計測)とどのように影響するか、これまでに、言語学や心理学、認知科学などの分野で、欧米の先行研究はあったが、具体的な比較研究は進んでいない。これを言語学、哲学、認知科学、コンピュータ言語学の手法によって言語間の相違と普遍性を総合的に研究する。先行研究の成果を踏まえて、辞書、電子コーパス、インターネット上のデータ等を分析しながら、言語間の相違と普遍性を研究する

成果

吉田光演 (2013)「現代ドイツ語における指示代名詞 der /das/dieの特徴について」『ドイツ文学論集』46号, pp. 67-81, 日本独文学会中国四国支部.
吉田 光演 (2010) 「ドイツ語・英語の前置詞句名詞句の無冠詞形と融合形 」広島大学総合科学研究科「人間科学研究」,No.5, 25-38.
吉田 光演・筒井 友弥 (2007), Zwei Kilo Mehl (sind/ist) viel zu viel fuer den Teig. -「数量句+基礎名詞」の数はいかに決まるか, ドイツ文学論集(日本独文学会中国四国支部) 40号, 13-25.
吉田光演 (2007), 名詞句の可算性と不可算性の区別 ―言語比較の観点から,欧米文化研究 14号, 33-48.
Yoshida, Mitsunobu (2006), Klassifikation im Japanischen und im Deutschen - Eine kontrastive Analyse, Neue Beitraege zur Germanistik, 5/ 3, 29-48.

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

コンピュータによる機械翻訳などへの応用。外国語学習システムへの応用。

本研究の特徴・優位性

文法理論と形式意味論、言語哲学、認知科学の融合をめざす

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