小児救急医療と子育て支援の円環的支援モデルの構築

keywords.jpg小児救急医療,子育て支援 

祖父江 育子 

IKUKO SOBUE

division.jpg医歯薬保健学研究院 統合健康科学部門

position.jpg教授

研究概要

研究の背景

少子化、核家族、共働きによる育児力の低下と保護者の完結医療の希望は、二次救急医療施設(基幹病院)へのコンビニ医療を増大させ、小児救急医療の疲弊を招いている。日本小児科学会の広域圏24時間365日の小児救急医療構想は実施率が低く、小児救急医療は多様な不整備状況が混在している。北米も救急受診児の約90%が非緊急であり、軽症受診群として若年の親や第1子、ひとり親5)が報告されている。わが国の知見の大部分は、特定の小児救急医療施設や医療圏の実態報告である。実行可能で公平な小児救急医療を整備するために、小児救急医療整備状況や家族形態による比較検討が必要である。

研究内容

小児救急医療のリスクに対応した保護者の対処法やニーズ、子育て支援事業の活用法を明らかにするため、1)高リスク地域(離島)の保護者の調査、2)高リスク家族(ひとり親)の調査を実施する。その後、地域リスク、家族リスク、多重リスク状況(例:離島のひとり親)における、子育て支援事業の効果と課題を明確にするため、3)病児病後児保育利用者への調査を行う。上記3研究の知見を統合し、4)ハイリスクの地域と家族に対応した子育て支援事業と小児救急医療の連携モデルの構築を試みる。

成果

小児救急医療のハイリスク群として、ひとり親、一人っ子の保護者が軽症受診であること、病児保育利用者は共働きとひとり親であり、ひとり親が受益者負担の経済的負担に窮していることを明らかにした。

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祖父江 育子, 谷本 公重, 大橋 順子, 伊藤 進:子ども数と出生順位による小児救急受診状況,日本救急看護学会雑誌,15(2):13-22,2013

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