海上保安庁海洋情報部Web サイト「潮流推算」で復元する『高倉院厳島御幸記』の平清盛厳島参詣航路

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下向井 龍彦 

TATSUHIKO SHIMOMUKAI

division.jpg教育学研究科 科学文化教育学専攻 社会認識教育学講座

position.jpg教授

研究概要

研究内容

 源通親筆『高倉院厳島御幸記』は治承4 年(1180) 3月の高倉上皇・平清盛一行が厳島に参詣した航路,途中,寄港した港,入港出港時刻,そこでの寄港地での行動,厳島到着時刻などを詳しく記述した希有な記録である。しかし同時に,当時の航法から推測して寄港したはずの港について記述していない場合,入港出港時刻を記述していない場合もある。
 そこで『御幸記』海上保安庁情報局ウェブサイト「潮流推算」「潮汐推算」などを活用して,清盛一行のたどった航路,寄港地,入港出港時刻,厳島到着時刻をさらに厳密に復元し,その復元案は下向井の手ですでに完成しており(『川尻町史』呉市 2008 年),この研究手法のユニークさが注目されて,中国新聞に紹介されたこともあり,おりからの清盛ブームのなかで,県・県関連業者・民間業者・宮島旅館「岩惣」が,私の航路復元案をさまざまな形で活用している。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

 下向井の研究成果をもとに, 高倉院一行参詣時とほぼ同一条件の海象の時期をとらえて,海上保安庁や海運会社の協力を得て実際に航行実験を行い,航路復元結果を検証する。県市町や海運会社の大河ドラマ「平清盛」に便乗したクルージング企画と共同で実施することが可能であると思う。

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