非平衡の場の量子論を用いた、物質反物質非対称性の研究

keywords.jpg素粒子論,非平衡の場の量子論,フレーバーの物理,B中間子稀崩壊,CP対称性の破れ,レプトジェネシス 

両角 卓也 

TAKUYA MOROZUMI

division.jpg理学研究科 物理科学専攻 宇宙・素粒子科学講座

position.jpg准教授

研究概要

研究の背景

素粒子の標準模型の背後には、標準模型の枠組みの中では、
解決できない疑問や問題がある。これらの解決に理論的な枠組みを研究し、それらに基づいた、実験探索を提案する. また、標準模型の枠組みの中で、まだ、技術的に、十分に説明できていない現象を探求する。

研究内容

クオーク、レプトンの質量階層性のなぞやニュートリノの質量起源の探索を手がかりに標準模型を超える理論的な枠組みを構築する。シーソー機構と呼ばれる枠組みでは、現在、見つかっている約200GeV の質量をもつ素粒子よりも重い新粒子を理論の中に含む。これらの存在を直接、間接的に検証する方法を研究する。

成果

シーソー模型におけるCP対称性の破れを研究し,レプトン数
生成による物質、反物質非対称性にかかわるCPの破れと低エネルギーでのニュートリノ振動で検出されるCPの破れの関係
を明らかにした。
B中間子,K中間子の稀崩壊現象やτレプトンの崩壊を用いて,標準模型およびそれを超える理論を探索、検証するための、崩壊モードおよび観測量を提案し、標準模型を含むいくつかの素粒子モデルに基づいて、これらの予測を行った。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

理論で予言された現象は次世代Bファクトリー(Super KEKB, LHCB, Super B factory)実験や
K中間子実験、ニュートリノ振動実験等、2010年代の素粒子実験での検証が期待される。これら理論の成果を積極的に宣伝するとともに実験と協力して検証に貢献する。また宇宙の観測、実験等からの成果も期待する。

本研究の特徴・優位性

基礎理論の研究から検証方法の提案までを一貫して行う点で特徴がある。

detailsubtitle3.jpg

Time variation of particle and antiparticle asymmetry in an expanding universe (to appear in PRD)
(With R. Hotta, H. Takata, T. Morozumi)
Forward and Backward asymmetry of dilepton angular distribution of b->sll、PLB, (With A.Ali and T. Mannel)
Power Corrections of the decay rates and distribution in B-> Xs l l, PRD, (With A.Ali, L.Handoko, G.Hiller)
A Model independent Analysis of the Rare B decays B->Xs ll ,PRD,(With C.S. Kim, S. Fukae , T. Yoshikawa)
Azimuthal Angle distribution of B->K*(K pi) ll at low invariant mass region, PRD,(With C.S.Kim,Y.G.Kim,C.D.Lu)
CP violation of neutrino oscillation and leptogensis ,PRL,(With T.Endoh, S.Kang, S.Kaneko, M. Tanimoto)
Primordial family asymmetries in seesaw model,PTP, (With T. Endoh, Z.Xiong )
Bridge between CP violation and leptogenesis , Nuclear PhysB, (With G.C. Branco, B.Nobre, M.Rebelo)
Chiral Weak Dynamics, PRL, (With A.I. Sanda, C.S.Lim)
CP violation of Seesaw Model, PRD, (With T. Endoh, T Onogi, A. Purwanto)

お問い合わせ