水溶液中のOHラジカルの自動連続モニタリング装置の開発

氏名佐久川 弘 | サクガワ ヒロシ
所属大学院生物圏科学研究科
職階教授
キーワードOHラジカル 天然水・廃水 空気清浄 促進酸化法 太陽エネルギー
研究者総覧http://seeds.office.hiroshima-u.ac.jp/profile/ja.18d281bc912a1fb0520e17560c007669.html

概要

研究内容
現在,天然水中でのOHラジカルは,超微量(~10マイナス16乗M),超短命(μ秒)のため直接測定するのは困難となっている。そのため,電子スピン共鳴法や化学トラップ法などが用いられるが,当研究室では,OHラジカルの捕集効率が最も高く,水溶液への溶解度も高いベンゼンを用いた化学トラップ法と高速液体クロマトグラフィを組み合わせて,自動で連続測定できる装置を開発した。(特許3521202)
 この装置を用いると,促進酸化方式(AOP:Advanced 0xidation Process)による排水処理の自動モニタリングや天然水・飲料水中のOHラジカルの発生速度や定常状態濃度の測定も可能となるので、環境計測やモニタリング分野に適用可能である。
 AOPは,オゾン+紫外線照射などでOHラジカルを光化学的に発生させて,排水中の難分解性の有機物を酸化分解する方法で,排水中に微量に存在するダイオキシン類などの有害物質処理に適しており,排水の高次処理方式として近年注目を集めているが,処理過程でリアルタイムの分解効率把握が難しいため普及が遅れているのが現状である。

関連情報

特許3521202 ”ヒドロキシラジカル自動計測装置” 佐久川弘、福馬勝洋、吉川恵、山本正敏 Determination of photoformation rates and scavenging rate constants of hydroxyl radicals in natural waters using an automatic light irradiation and injection system N. Nakatani, N. Hashimoto, H. Shindo, M. Yamamoto, M. Kikkawa, H. Sakugawa Analytica Chimica Acta 58, 260-267.