高次脳機能解析技術を用いた運動,感覚障害の客観的評価法の開発

keywords.jpg脊髄疾患,末梢神経疾患,機能的MRI,脳磁図,感覚・運動障害 

中西 一義 

KAZUYOSHI NAKANISHI

division.jpg病院 整形外科学

position.jpg病院助教

研究概要

研究の背景

脊髄・末梢神経疾患や神経損傷による運動・感覚障害の評価は主観的評価に頼る部分が多く,病状の判定に難渋することが少なくない。本研究の目的は,機能的MRI および脳磁計を用いてこれらの障害の客観的評価できる,まったく新しい検査法を開発することである。

研究内容

被検者に対し、四肢の触圧覚、温痛覚や関節位置覚刺激による体性感覚誘発磁界を脳磁計を用いて計測し、解析を行う。手指運動タスクを行い、機能的MRIを用いて運動タスクによる脳活動の反応を計測して解析を行う。得られた知見をもとに、脊髄・末梢神経疾患に応用できる解析システムの開発を目指す。

成果

我々は虚血による四肢異常感覚と末梢神経活動磁界との関連について研究を行い,末梢神経の異常活動性を報告した。
これまで,脳磁計を用いた研究で、我々は虚血による四肢異常感覚に関連する末梢神経活動磁界を解析することにより,末梢神経の異常活動性を証明した。また,四肢の触圧覚刺激による体性感覚誘発磁界の研究を行い,皮膚に触れる感覚のみならず,触れた状態から離す動作に起因する脳活動の検出に成功した。また、頚部圧迫性脊髄症において手指運動タスクによる脳活動の異常について証明した。さらに機能的MRIを用いて、変形性膝関節症患者の疼痛認知と疼痛処理についての研究を行い、健常者との相違を証明した。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

本研究の実用化のためには物理学、工学、プログラミング技術など、他分野の連携が必要である。

本研究の特徴・優位性

本研究は機能的MRI や脳磁計を用いて運動障害,感覚障害に関連する脳高次機能の解析を行い,これらの障害の客観的評価法を開発するという、これまでに世界に類を見ない極めて新しい試みである。

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論文:2014, J Clin Neurophysiol; 2013, NeuroRehabilitation; 2012, Neuroreport; 2013, Hum Brain Mapp; 2011, Neuroreport; 2011, JBJS; 2010, Neurosci Lett など。
受賞:第25回財団法人 整形災害外科学研究助成財団旭化成ファーマ奨励賞。

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