トリプシノーゲン2によるERCP後膵炎早期診断

keywords.jpgERCP後膵炎,トリプシノーゲン2,早期診断 

佐々木 民人 

TAMITO SASAKI

division.jpg病院 消化器・代謝内科

position.jpg講師

研究概要

研究の背景

内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)は胆膵領域の疾患において重要な検査処置である。しかし,合併症として時にERCP後膵炎が発生し,致命的な結果にもなりうることがある。

研究内容

今回の前向き研究では,検査後ERCP後膵炎を発症した群(PEP Group)と発症しなかった群(Normal Group)の2群に分け,ERCP検査の前後で血液の採取を行い,その検体を用いて血清総アミラーゼ,膵型アミラーゼ,血清トリプシノーゲン2の測定を行い両群の間で比較検討した。

成果

Normal Groupでは総アミラーゼ,膵型アミラーゼの最高値は4時間後であったが,トリプシノーゲン2の最高値は1時間後であった。PEP Groupにおいてはそれら膵酵素値は高値が遷延する傾向を認めた。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

トリプシノーゲン2はアミラーゼと比較しより鋭敏なマーカーでありERCP後膵炎の早期診断に有用で有る可能性が示唆された。

本研究の特徴・優位性

トリプシノーゲン2の変化はERCP後膵炎と相関しており,トリプシノーゲン2を測定することによりERCP後膵炎による患者のリスクを軽減されることが期待される。

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Pancreas. 2011 Nov;40(8):1206-10.

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