ヒト肝細胞キメラマウスを用いた新しい抗ウイルス療法の開発

keywords.jpg肝炎ウイルス,ヒト肝細胞キメラマウス 

今村 道雄 

MICHIO IMAMURA

division.jpg病院 病院 消化器・代謝内科

position.jpg病院助教

研究概要

研究の背景

B型肝炎ウイルス(HBV)やC型肝炎ウイルス(HCV)はヒトやチンパンジーにしか感染せず、チンパンジーを用いての治療法の開発は倫理的・経済的に困難である。

研究内容

ヒト肝細胞を移植したマウス(ヒト肝細胞キメラマウス)にHBVおよびHCVを接種するとHBVやHCVの感染マウスが作製される。本マウスを用いて、治療薬の探索や新規治療法の開発など臨床応用を目的としたトランスレーショナルリサーチを行っている。

成果

HCV感染マウスへ新規開発された2種類の薬剤を併用投与したところ、4週間という短期投与にも関わらずヒト肝臓内からHCVを排除することができた。今回の治療ではインターフェロンを使用していないことから、今後、インターフェロンを投与しない抗ウイルス療法の開発が望まれる。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

・医療・バイオテクノロジーの分野
・肝炎ウイルスの増殖のメカニズムなどの解明
・慢性肝疾患患者の治療法の開発

本研究の特徴・優位性

本マウスは、肝炎ウイルスが感染・複製可能である唯一の小動物である。
置換されたヒト肝細胞内でウイルスの感染・複製が生じ,高titerのウイルス血症が長期間継続可能である。

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