アクチビンAによる試験管内でのアフリカツメガエル未分化外胚葉からの顎顔面組織の誘導

keywords.jpg歯牙誘導,顎骨誘導,アクチビンA 

福井 康人 

YASUTO FUKUI

division.jpg医歯薬保健学研究院 応用生命科学部門

position.jpg助教

研究概要

研究の背景

アクチビンAは,両生類の胚の予定外胚葉に相当するアニマルキャップを用いるアニマルキャップアッセイにより強力な中胚葉誘導能を持つことが報告されてきた.アクチビンAの中胚葉誘導活性は濃度依存的で,低濃度では血球,体腔上皮,間充織中濃度では筋肉,高濃度では最も背側の中胚葉である脊索が誘導される.アニマルキャップを一定時間アクチビンAで処理し,異なった時間前培養した後に再び別の未処理アニマルキャップ二枚で挟むサンドイッチ培養系では,前培養時間に依存して胴尾部から頭部までの組織が誘導されることが報告されている.

研究内容

サンドイッチ培養系を用いて試験管内で顎顔面領域を限局的に誘導することを目的とする.また,誘導した組織が頭部の位置情報を有するか否かを頭部に特異的に発現するマーカーを用いて検討する.さらに誘導した頭部組織をアフリカツメガエル幼生に移植,長期間培養し,誘導された組織の検討を行う.

成果

サンドイッチ培養系を用いて,頭部の位置情報を有する組織を誘導することができた.また,誘導した組織をアフリカツメガエル幼生に移植し,長期間培養することで,歯牙様組織が誘導された.

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

アフリカツメガエル予定外胚葉を哺乳類のES細胞もしくはiPS細胞に置き換えて,同様な手法で組織誘導を行うことが可能であれば,組織工学の新たな手段となりうる可能性がある.

本研究の特徴・優位性

無血清で組織誘導が可能であり,臓器として組織誘導が可能である.

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Proc Natl Acad Sci U S A. 2002 Nov 26;99(24):15474-9. Epub 2002 Nov 7.
Dev Growth Differ. 2003 Oct-Dec;45(5-6):499-506
Int J Dev Biol. 2004 Dec;48(10):1105-12

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