海洋動物の共生・寄生関係、食用プランクトン漁業の解明、共生生物の宿主特異性の分子メカニズムの解明

keywords.jpg海洋プランクトン,クラゲ,甲殻類,共生,寄生,生物多様性 

大塚 攻 

SUSUMU OHTSUKA

division.jpg生物圏科学研究科 附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター 附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター

position.jpg教授

研究概要

研究の背景

海洋生物の種間関係、特に動物プランクトン・ネクトン・ベントス群集内の共生関係の実態、宿主特異性のメカニズムを最新の技術を用いて解明を試みている。東南アジアにおけるクラゲ類・浮遊性甲殻類(エビ類・アミ類)の漁業実態について科学的に解明する。

研究内容

海洋動物プランクトン及び共生生物として、また、食用として最も重要な甲殻類、クラゲ類の系統分類、生態、進化、発生、漁業に関する研究を行ってきた。最近では特に、次の 4つの課題を中心に研究を進めてる。(1)有用魚類・無脊椎動物の寄生生物、特に、ウオジラミ類の分類、生活史、発生、生態に関する研究、(2)ウオジラミ類の宿主特異性の分子メカニズムの解明、(3)アジアにおける食用クラゲ・浮遊性甲殻類の漁業の実態、(4)クラゲ類を宿主とする共生生物(魚類(右図参照)、無脊椎動物)の生物多様性、種間関係、栄養関係に関する研究を行っている。

成果

養殖トラフグ、マダイなどに甚大な被害を出している寄生性カイアシ類の分類、発生ステージ、生態を明らかにした。ウオジラミ類の宿主特異性に関する分子メカニズムを解明しつつある。東南アジア地域における食用クラゲ・浮遊性甲殻類の漁業実態の調査を実施した。クラゲ類の共生生物の多様性及び安定同位体を用いた栄養関係の解明を行った。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

水産業、海洋アセスメント関連の会社への学術的サポート、助言などが可能であろう。また、教育機関での海洋生物学に関する啓蒙活動(講演、研修)なども可能である。

本研究の特徴・優位性

水産養殖場における寄生生物による被害の原因解明、東南アジアにおける食用クラゲ類・浮遊性エビ類の漁業実態、海洋プランクトン群集内の共生関係の解明を世界に先駆けて行った。

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日本動物分類学会賞、日本海洋学会日高論文賞、日本動物学会論文賞

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