わが国における犯罪予防論

keywords.jpg犯罪予防,環境犯罪学,割れ窓理論,状況的犯罪予防 

吉中 信人 

NOBUHITO YOSHINAKA

division.jpg社会科学研究科 法政システム専攻 政策法務講座

position.jpg教授

研究概要

研究の背景

 2002 年には犯罪率が戦後最大となり,日本社会はこれに対処しなければならなくなったが,学界では,文化も習慣も違う欧米の犯罪予
防理論を無批判に紹介することが多かった。これらが日本社会に適用可能であるか否か,分析する必要性があった。

研究内容

 グローバルな問題をローカルな視点から検証するため,2003 年から2005 年にかけて広島で行われた犯罪予防活動を分析し,ここで用いられた手法が有効であったか否かを検討した。とりわけ,安佐南区で行われた「減らそう犯罪,安佐南」は大きな効果を挙げたが,これは単なる状況的犯罪予防論の適用ではなく,「地域社会に根ざした犯罪予防」論とも言える形態であることが明らかになった。

成果

 環境犯罪学の手法は,少なくとも,街頭犯罪,窃盗,強盗など,特定の機会によって引き起こされる機会犯罪に対しては,有効な手段であることが認められ,特定の誘発的状況の下における合理的な行為であると考えられる「なりすまし詐欺」に対処する際にも有用であると認められる。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

 地方公共団体や都道府県警察は,この研究の成果を活用できると考えられる。

本研究の特徴・優位性

 日本社会の特徴を踏まえた犯罪予防論分析が行われている。

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