表面プラズモン共鳴によるがん診断

keywords.jpg表面プラズモン共鳴,悪性腫瘍,細胞機能評価 

平郡 隆明 

TAKAAKI HIRAGUN

division.jpg医歯薬保健学研究院 皮膚科学

position.jpg准教授

研究概要

研究の背景

表面プラズモン共鳴(SPR)バイオセンサーは、リアルタイム・無標識に生細胞の機能評価を行うことができる。今日、悪性腫瘍の診断は主に形態学的な情報をもとに行われるが、癌の本質はその機能的性質(無限複製能、浸潤・転移など)にある。

研究内容

各種がん細胞、非がん細胞をSPRバイオセンサーのセンサーチップ上に播種し、上皮成長因子で刺激を行い、共鳴角の経時的変化(SPRシグナル)のパターンを検討した。

成果

非がん細胞を上皮成長因子で刺激すると3相性のSPRシグナルを生じるが、がん細胞の場合は1相性または2相性のSPRシグナルを生じることが多いことが明らかになった。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

担癌患者末梢血中から、循環腫瘍細胞(CTC)を濃縮して、2次元SPRイメージング装置(Yanase Y, Hiragun T, et al. Biosens Bioelectron, 2010)を用いてその細胞機能を評価することを目指す。

本研究の特徴・優位性

CTCの検出は予後や治療効果を判定するのに有用であることが知られているが、主に表面マーカーや遺伝子発現により検出するのみで、CTCの細胞機能を評価する方法は今のところない。従来のCTCの濃縮法とSPRバイオセンサーによる細胞機能評価を組み合わせることにより、画期的ながん診断法の開発に繋がると考えられる。

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Hiragun et al. Biosens Bioelectron. 32:202-7, 2012.

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