超音波画像を利用した血管インピーダンス計測法と動脈硬化診断への応用

keywords.jpg機械インピーダンス,動脈硬化,超音波検査 

辻 敏夫 

TOSHIO TSUJI

division.jpg工学研究院 電気電子システム数理部門 サイバネティクス応用講座

position.jpg教授

共同研究者 : 河本 昌志,吉栖 正生

研究概要

研究の背景

進行性の病である動脈硬化症を早期発見・診断するためには非侵襲的に血管力学特性を計測することが重要であるが,従来までに提案された動脈硬化判定指標は粘性や慣性といった血管の詳細な力学特性を十分に考慮していない.

研究内容

血管内圧と血管径の非線形性を考慮し,血管径変化と連続血圧波形を用いて心拍一拍ごとに血管インピーダンス(剛性,粘性,慣性)を推定可能な対数線形化血管粘弾性インデックスを新たに提案した.そして,頸動脈超音波画像および連続血圧波形を計測し,動脈硬化症を診断する上で極めて重要な頸動脈の血管粘弾性を推定した.

成果

提案した推定法により頸動脈の血管粘弾性を精度よく計測可能であること,また推定した対数線形化血管粘弾性インデックスを用いることで動脈硬化疾患群と健常者群の識別が可能であることを明らかにした.

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

超音波装置と血圧計に本技術を組み合わせることにより,新しい動脈硬化診断装置が開発できる可能性がある.

本研究の特徴・優位性

本提案モデルは従来指標と比較して血管力学特性を詳細に検討可能であるため,動脈硬化の定量評価や早期発見にむけて大きな可能性を有している.

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堀内 徹也,Abdugheni Kutluk,辻 敏夫,鵜川 貞二,中村 隆治,佐伯 昇,東幸仁,河本 昌志,吉栖 正生,“対数線形化血管粘弾性インデックスの提案と頚動脈超音波検査への応用” 第6回西日本血管・機能研究会, p.10, 2010.

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