「問題を作ることによる学び」を支援するインタラクティブシステム

keywords.jpg学習工学,教育工学 

平嶋 宗 

TSUKASA HIRASHIMA

division.jpg工学研究院 情報部門 知識情報工学講座

position.jpg教授

研究概要

研究の背景

人の学びにおいて,「問題を作ってみること」が「問題」に対する理解を深める上で有効であることは知られている.しかし,これを学習活動をとして実施するためには,作られた問題の診断や,診断結果に基づくフィードバックが不可欠であった.これをソフトウェアによって実現するのが本研究である.

研究内容

学習者にとって問題の作成は負荷の大きな作業である.ここでは,問題の作成作業を分節化作業と構造化作業に分けた上で,構造化作業が問題作成において本質的な作業であるとした上で,問題の部品を学習者に与えて,それを学習者に組み立てさせて問題を作られるという方式を採用している.作成された問題の構成部品はあらかじめわかっているため,ソフトウェア的に妥当な診断が行える.また,学習者にとっても,問題の構成要素については,認識するだけで済むので,問題作りが活性化された.

成果

作成したシステムについては,すでに小学校の算数の授業において4年間にわたって利用しており,学習効果が得られている.また,メディアタブレットを用いることで,通常の授業における授業の実施も行えている.

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

ある特定の環境の整った小学校においてではあるが,すでに実践的な利用ができており,学習効果も上がっている.これを今後,より一般的な教育現場に広げていくことが,実用化としての課題となる.現在,メディアタブレットを用いた実践を行っているが,今後メディアタブレットの教育現場での導入・普及において,タブレットの有効な利用方法の一つのとなりえると考えている.

本研究の特徴・優位性

学習者が作った問題を診断するシステムは,国際的にも本研究が嚆矢であり,現時点でも他に類例がほとんどない.また,数年間に渡って実際の授業で継続的に使われている例も国内では見られない.研究としての先進性と現場での利用実績の積み重ねがあることから,他の研究グループから大きく先行しているといえる.

detailsubtitle3.jpg

2009年教育システム情報学会全国大会奨励賞
2008年人工知能学会研究会優秀賞

お問い合わせ