生体リズム制御機構

keywords.jpg生体時計,リズム障害,肥満,血圧制御,転写制御 

河本 健 

TAKESHI KAWAMOTO

division.jpg医歯薬保健学研究院 基礎生命科学部門

position.jpg助教

研究概要

研究の背景

生体時計は、体の成長発育や正常な機能の維持に欠くことのできないものである。多くの生物は昼に活動して夜には休息するというパターンで生活しているが、これは地球の自転の周期に体のシステムを同調させ、太陽からのエネルギーをより効率よく利用するために発達したシステムである。その周期に順応できなくなると体に変調を来すことが知られている。

研究内容

生体時計のシステムは、多くの時計遺伝子と呼ばれる遺伝子群で調節されており、我々が発見したDEC1/2もそのうちの1つである。DECは、脂肪組織、腎臓、血管などで特に重要で、脂質代謝や血圧調節にも関与している。

成果

DEC1およびDEC2をノックダウンした細胞やノックアウトしたマウスでは、行動や遺伝子発現のリズムに乱れが見られることを解明した。その中でも特に脂質代謝関連遺伝子の発現の変化が大きかった。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

リズム障害や肥満関連の成人病に対する治療薬のスクリーニングあるいは診断薬の開発が期待される

本研究の特徴・優位性

我々が見つけた因子であるDECに対する様々なツール(ノックアウトマウス、抗体、発現コンストラクト、レポーター遺伝子)を持っており、応用研究に利用できる。

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・Honma S, Kawamoto T, et al. Dec1 and Dec2 are regulators of the mammalian molecular clock. Nature. 2002 419:841.
・加藤幸夫、河本健、能城光秀、中島歩:非ヒト動物、細胞、血圧調節物質の評価方法、血圧調節条件の評価方法および血圧の調節方法(出願番号:特願2010-236891号、2010)
・加藤幸夫、河本健、藤本勝巳、能城光秀 :脂質代謝関連疾患の検査方法、ならびに脂質代謝関連疾患の予防および/または治療剤の評価方法(出願番号:特願2011-22172号、2011)

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