ものづくり学習の設計に関する学習活動要因の因果関係

keywords.jpgものづくり学習,設計,思考活動,スケッチ図 

谷田 親彦 

CHIKAHIKO YATA

division.jpg教育学研究科 科学文化教育学専攻 技術・情報教育学講座

position.jpg准教授

研究概要

研究の背景

「ものづくり学習」の設計プロセスを総合的に把握することを通して,初学者が設計活動の際に参考にする具体的手続きの提示や,詳細で効果的な学習指導のしかたを検討する。

研究内容

「ものづくり学習」の設計プロセスで内的な学習活動として製作品を構想していく思考活動と,そのプロセスで生成される外的な学習活動としての「スケッチ図」や,思考活動を深化・定着するための「図の解説・コメント」との関連を検討する。それと同時に,学習活動の成果として表現される完成図面の「寸法表示」と,製作品に盛り込まれている「創意くふう」を設定し,これらと学習活動要因の因果関係についての探索を,共分散構造分析を用いたパス解析によって試みた。

成果

設計プロセスでは,思考活動をスケッチ図などで外化させる学習活動が,学習結果に多大の影響を与えていることが考えられた。これらの学習活動を活性化させることは,設計の質的な向上に寄与するものと推察できた。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

分析結果は,①描き表す行為に基づく学習活動の効果と,②体現された表象による内省の活性化の側面から考察することができ,これらの機能を学習指導や教材などに適用することが期待される。

本研究の特徴・優位性

「ものづくり学習」の設計プロセスを総合的に把握するためには,内的及び外的な学習活動と完成図面などの関連を分析する必要があるが,設計の学習活動と完成図面との因果関係について検討した研究は少ない。この成果の知見は,中学校技術・家庭科技術分野の検定済み教科書などに取り込まれている。

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平成22年 日本産業技術教育学会学会賞(奨励賞)

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