企業就業者の職業的アイデンティティに関する研究

keywords.jpgキャリア形成 

児玉 真樹子 

MAKIKO KODAMA

division.jpg教育学研究科 学習科学専攻 学習開発学講座

position.jpg准教授

研究概要

研究の背景

 近年,日本型雇用慣行に変化が生じ,企業就業者はみずからキャリアを決定することが求められている。そのため,企業就業者に対する職業的アイデンティティ形成の支援が重要な課題である。

研究内容

 企業就業者の職業的アイデンティティの概念構造を明らかにし,職業的アイデンティティの状態を測定する尺度の作成を行った。次に職業的アイデンティティ形成に及ぼすメンタリングの効果を検証した。

成果

 企業就業者の職業的アイデンティティの概念構造はTable 1 のとおりとなった。各因子と仕事への関与との関係を確認したところ,因子ごとに働きが異なることが確認された。
 職業的アイデンティティ形成に及ぼすメンタリングの効果について,キャリア段階別に検証した結果,20 代ではプロテジェになることが特に“職業的実現感”の形成に有効であり,40 代・50 代ではメンターになることが特に“職業役割獲得感”の形成に有効であることが確認された。また,育児中の企業就業者へのメンタリングの効果を検討した結果,男女いずれもプロテジェになるほど,特に“職業的実現感”の形成が促進されることが示された。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

 職業的アイデンティティ形成におけるメンタリングの重要性が確認され,企業内の人材開発への貢献が考えられる。

本研究の特徴・優位性

 企業就業者の職業的アイデンティティの概念構造が明らかになり,各下位概念の働きも明らかとなった。また,各下位概念の形成へのメンタリングの効果が明らかになった。

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