歯肉マッサージにおける自作電動歯肉マッサージ器の有用性についての評価

keywords.jpg歯肉 マッサージ 歯間乳頭 血流 

松本 厚枝 

ATSUE MATSUMOTO

division.jpg医歯薬保健学研究院 統合健康科学部門

position.jpg講師

研究概要

研究の背景

口腔の健康を保つためには,歯と歯肉の疾病予防が大切である。このためには,歯垢の清掃だけではなく,歯肉の健康を維持することも必須である。各種歯肉マッサージ法の有効性について比較検討している。

研究内容

歯肉を直接マッサージする方法として,4種類の方法(歯ブラシ,手指で歯肉を叩く方法,手指で擦る方法,自作電動歯肉マッサージ器)を用いた。部位は,上顎右側中切歯と側切歯間の唇側歯間乳頭とし,10秒間のマッサージ後,レーザードップラー血流計を用いて血流量を測定した。

成果

プラークコントロールに加えて歯肉マッサージを行うことは,末梢の血液循環を活性化することから,歯周疾患の予防や口腔の健康の保持増進に効果的であると考えられる。本研究で自作した電動歯肉マッサージ器の使用により歯肉血流量は増加した。また、自作電動歯肉マッサージ器の血流量増加持続時間は,歯ブラシと比べて長かった。このことは,自作電動歯肉マッサージ器が,歯肉マッサージ方法の新たな選択肢となることを示唆している。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

電動歯ブラシを製造している企業においての製作を期待する。
チップの材質が軟らかく、長期に渡って使用できる物としたい。

本研究の特徴・優位性

現在、電動の歯肉マッサージは、ゴムの歯ブラシタイプの物は販売されているが、チップタイプの物は販売されていない。
試作の電動歯肉マッサージ器は、チップタイプになっており振動がコル部(歯肉炎の初発部位)に直接届く物である。また、反復回転での振動となっており、歯肉を傷つけることはない。

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松本 厚枝,日本歯科衛生学会雑誌

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