唾液腺マッサージによる唾液腺機能賦活に関する研究

keywords.jpg唾液腺マッサージ,唾液分泌,口腔乾燥 

原 久美子 

KUMIKO HARA

division.jpg医歯薬保健学研究院 統合健康科学部門

position.jpg講師

研究概要

研究の背景

口腔乾燥の対応には,人工唾液や保湿剤の使用などの対症療法が一般的に行われている。また,唾液腺マッサージは唾液分泌を亢進するといわれ臨床的に応用されているが,多くの場合は経験則的に行われている状況で,唾液腺マッサージの方法および必要とされる対象者や効果の研究はあまりみられず,不明な点が多い。

研究内容

対象者 若年者 女性37名(21.0±2.2歳) 
    高齢者 デイサービス利用者 男性1名,女性12名 
       (81.5±4.1歳)(うち5名が口渇感を訴える)
Ⅰ: 若年者と高齢者に対する,マッサージ直後の唾液分泌に
対する効果の検討
Ⅱ:高齢者における長期間の唾液腺マッサージの唾液分泌量と
口渇感に関する検討

成果

Ⅰ:唾液腺マッサージ直後での唾液分泌量増加効果は,若年者  
  では自己マッサージで,高齢者では自己マッサージ,他者  
  マッサージともに認められ,安静時唾液量の少ない者に顕
  著であることが判明した。
Ⅱ:高齢者への長期間唾液腺マッサージにより口渇感の改善や
安静時唾液量の現状維持または増加傾向がみられた。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

高齢者による自己マッサージは困難で,温かい手指による優しい唾液腺マッサージでの心地よさに代わりうる機器の開発が望まれる.

本研究の特徴・優位性

唾液腺機能賦活は口腔機能改善にとどまらず,摂食機能改善を介して全身健康改善に役立つ

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広島大学歯学雑誌 40(1),10-29,2008.

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