骨量増加を目指した機能性食品の開発

keywords.jpg骨量,骨密度,カゼインフォスフォペプチド,黒豆 

丹根 一夫 

KAZUO TANNE

division.jpg医歯薬保健学研究院 応用生命科学部門

position.jpg教授

研究概要

研究の背景

骨量や骨密度の減少を主兆候とする骨粗鬆症は、骨折や歩行障害を介して国民のQOL低下を引き起こす。このような問題を少しでも改善できないかと考え、研究室で開発した骨粗鬆症マウスを用いて、表記のような機能性食品について検討した。

研究内容

正常マウスと性腺摘出(ORX,OVX)マウスに通常のカルシウム含有餌(NCF)、低カルシウム含有餌(LCF)、カゼインフォスフォペプチド(CPP)含有カルシウム黒豆(SCF)を与えた時の、骨密度、骨塩量などをpQCTを用いて解析し、機能性食品(SCF)の効果を検証した。

対照群:group 1 Cont.+NCF(18w) カルシウム摂取正常レベル
    group 2 Cont.+LCF(18w) カルシウム摂取低レベル
実験群:group 3 Cont.+LCF(6w)→SCF(12w)
group 4 ORX or OVX+LCF(18w) 骨粗鬆症群 
group 5 ORX or OVX+LCF(6w)→SCF(12w)

成果

骨密度、骨塩量のいずれについても、雌雄の区別なく、機能性食品を与えたグループ5は2つの対照群ならびにグループ4と比べて有意に大きな値を示した。このことから、上記機能性食品には、低下した骨密度や骨塩量を回復させる効果のあることが明らかとなった。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

40歳以降で、とりわけ閉経後の女性を対象として、骨量などの増加が期待される。

本研究の特徴・優位性

通常のお菓子にCPP、2対1比のCaとMgを含む補助食品であるため、身体への為害性はなく、安心して摂取でき、かつ健康増進、QOLの向上などの大きな付加価値を有している。

detailsubtitle3.jpg

Ohtani J. et al., Nutrition. J. 8, doi: 10. 1186/1475-2891-8-30.

お問い合わせ