単一高分子ミセル形成ポリマーをグラフトした疎水性有機物の新しい吸着材の開発

keywords.jpg単一高分子ミセル,刺激応答型ミセル,疎水性有機物,吸着材 

迫原 修治 

SYUUJI SAKOHARA

division.jpg工学研究院 物質化学工学部門 化学工学講座

position.jpg教授

研究概要

研究内容

単一のポリマー分子からなるミセルは臨界ミセル濃度がなく、非常に安定なミセルで、その疎水性ドメインにポリフェノール、ビスフェノールAなどの疎水性有機物を安定に保持することができる。また、我々の検討しているポリマーはpHに応答してミセルの形成・崩壊を起こすことから、pHスイングによってこれらの物質の吸・脱着が可能となる。我々はこのようなポリマーを多孔質支持体にグラフトした吸着材を開発した。この吸着材に疎水性有機物を含む溶液を透過させることによって有機物が吸着される。特徴は、低濃度の有機物の吸着が可能なことである。吸着には最適なpH(pH=6~10)があるが、これは目的に応じて選択することができる。吸着後は、吸着の際のpHより若干高いpHの溶液を透過させることで疎水性ドメインからの有機物の回収および吸着材の再生が可能である。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

この分野に関心のある企業等との共同研究・受託研究は可能である。
応用分野
ポリフェノールなどの有用な疎水性有機物の分離、回収あるいはビスフェノールなどの低濃度の有害疎水性有機物の吸着除去

本研究の特徴・優位性

単一高分子で高分子ミセルを形成・崩壊するという独特の高分子であり、低濃度の疎水性有機物の吸着分離の可能性がある。

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