人工干潟の水産的初期診断法の研究

keywords.jpg人工干潟,水産動物,環境保全 

今林 博道 

HIROMICHI IMABAYASHI

division.jpg生物圏科学研究科 生物資源科学専攻 水圏生物生産学講座

position.jpg教授

研究概要

研究内容

有用魚介類の育成場として重要である干潟は,埋め立てによって約40%(全国,終戦後)が失われてきた。近年,干潟再生事業として人工干潟の造成が盛んで,その造成に適した盛り土の流失防止などの海洋土木学的技法は確立されつつある。しかし,造成された干潟が本来の目的である水産的に利用可能であるかどうかについては,自然条件に適応した生物の移植・定着といった長期間の動向を待たないと,評価できないのが現状で,自然生態系の宿命といってよい。
 当研究室では,瀬戸内海各地の干潟で,底質・水質の物理化学的環境要因(粒度組成,塩分,酸素,有機物など)と,関連する海底動物の群集動態を20年間にわたって調査してきた。その結果,干潟の水産的価値は海底動物の初期幼生期での加入・着底量でほぼ決定されることが判明した。
 現在,海底動物の加入・着底量の定量技法を用いた水産的初期診断法によって,人工干潟の水産的価値を評価する研究をしている。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

人工干潟の造成から水産動物の管理・育成計画の立案・実施・評価に関して,企業や自治体と委託・共同研究を行いたい。

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