寄生虫を用いた水産資源の生態解明

氏名長澤 和也 | ナガサワ カズヤ 現在 広島大学に在籍していません
キーワード寄生虫の活用 水産資源 系群識別 生態解明 教材

概要

研究内容
多くの人は「寄生虫」と聞いて「気持ち悪い」とか「怖い」といったイメージを思い浮かべるだろう。寄生虫が付いている生物(宿主)を時には死亡させると考えているかも知れない。寄生虫には,そうした側面があるが,必ずしも正しいとは言えない。寄生虫は宿主がいなければ生きていけないため,宿主を殺すようなことはまれである。宿主を殺したらならば自殺に等しいからである。ここに,私たちの研究の原点がある。 私たちは,寄生虫を「病害虫」ではなく「役に立つ生物」として扱っている。そして,水産研究分野で,寄生虫を積極的に活用する研究を行っている。それは,寄生虫が「生物標識(生物指標)」になるという考えに基づく。魚介類に見出される寄生虫を用いて,彼らの系群(地方群)識別,分布範囲や回遊経路などを解明している。これまでに,サケ・マス類やカレイ類,イカ類,サンマなどで,研究実績を挙げてきた。また,寄生虫を生物標識として用いる方法は経費が余りかからないため大量のサンプルを扱うことが可能で,高精度のデータを得ることができる。 今後,この分野に関心のある団体や企業などに対して,技術指導や共同研究を行う用意がある。

産業界へのアピール

寄生虫は,宿主(水産資源)の生態情報を提供してくれる有用な生物標識である。

応用分野、想定業界・用途、企業への期待など
水産資源の適切な管理手法の策定

知見の提供,調査,コンサルティング,技術指導が可能である。
応用分野
水産資源の適切な管理手法の策定