肝炎ウイルスの遺伝子の解析と治療法開発への応用

keywords.jpgB型肝炎ウイルス,C型肝炎ウイルス,ウイルスキャリアモデルマウス,抗ウイルス剤,変異株 

茶山 一彰 

KAZUAKI CHAYAMA

division.jpg広島大学

position.jpg理事

研究概要

研究内容

現在,わが国では肝硬変や肝癌に進行する原因と見なされる慢性肝炎においては,B型及びC型肝炎ウイルスによるものが全体の90%近くを占めているが,これらのウイルスに対する絶対的な効果のある治療法は確立されていない。この原因の一つは,これらのウイルスがヒトとチンパンジーにしか感染しないので,ウイルスの増殖複製に関する研究が十分でなく,不明な点が多いことにある。
 当研究室では,B型・C型肝炎ウイルスの遺伝子をクローニングし,その配列・機能の解析,薬物治療における耐性発現,薬剤に対する応答性の変化などを解析してウイルスと疾患,薬剤による治療効果との関連などを明らかにするべく研究を行っている。
 特に,ヒト肝細胞を移植したマウスを用いてB型及びC型肝炎ウイルスキャリアのモデルマウスの作製を試みており,これを用いれば抗ウイルス剤の効果や変異株の出現などに関する検討が大きく促進できると考えている。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

この分野に関心のある企業等との共同研究・受託研究は可能である。
応用分野
(1)医療
(2)バイオ

本研究の特徴・優位性

当研究室では、マウス肝臓が高度にヒト肝細胞に置換されたヒト肝細胞キメラマウスを用いてHBVおよびHCVの感染モデルマウスを開発した。
ヒト肝細胞キメラマウスは、扱いが簡便であること、ウイルスの感染・複製が正常ヒト肝細胞内で生じることなどの点より、既報のモデルに比べ、肝炎ウイルスの病態解明、ウイルス性肝炎患者への新規治療法の開発などに、より有用なモデルであると思われる。

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'Tsuge M, Hiraga N, Takaishi H, Noguchi C, Oga H, Imamura M, Takahashi S, Iwao E, Fujimoto Y, Ochi H, Chayama K, Tateno C, Yoshizato K. Infection of human hepatocyte chimeric mouse with genetically engineered hepatitis B virus. Hepatology 42 (2005) 1046-1054.'

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