医用材料としての乳酸共重合体の実用化研究

keywords.jpg乳酸共重合体,バイオマテリアル(医用材料),生分解性高分子,バイオプラスチック,生体適合性 

白浜 博幸 

HIROYUKI SHIRAHAMA

division.jpg産学・地域連携センター 産学連携センター

position.jpg准教授

研究概要

研究内容

ポリ乳酸(PLA)は植物由来の環境にやさしい材料として近年注目されている。しかし、硬くて脆いという大きな欠点もある。
 そこで、我々は乳酸(ラクチド:LA)と新規なモノマーとを共重合させ、PLAの長所(高融点、機械的特性に優れるなど)は最大限維持しながら、適度な柔軟性を有する材料を開発している。また、共重合体に、あとから化学修飾などが可能な官能基を導入することにも成功した。
 PLA自体は生体適合性も良好なので、医療用としてその用途拡大が期待されている。一方、共重合体の原料モノマーも天然由来のものを使用しているので、生体適合性に優れた材料となりうる。
 下記に生分解速度を改善したL-ラクチド(L-LA)とデプシペプチド(DP:アミノ酸とオキシ酸から得られる新規モノマー)共重合体の構造式を示す。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

・この分野に関心のある企業等との共同研究・受託研究は可能である。
・知見の提供、技術指導が可能である。
・このテーマに関する講演、助言などが可能である。
・企業と実用化のための共同研究を行いたい。
応用分野
・手術用縫合糸
・ドラッグデリバリー用薬剤担体
・創傷被覆材など

本研究の特徴・優位性

・生体適合性を有する乳酸共重合体である。
・水酸基などの官能基導入も可能である。
・分解速度、柔軟性が任意に調節可能である。
・医療用構造材料としての利用も可能である。

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・特許:  特許第3744800号(反応性置換基を有する生分解性共重合体)など ・論文:  H. Shirahama et al., Highly Biodegradable Copolymers Composed of Chiral Depsipeptide and L-Lactide Units with Favorable Physical Properties, J. Polym. Sci. Part A: Polym. Chem., 40, 302-316 (2002)ほか

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