摂食・うつ不安調節を行なう脳分子シグナルの探索とその応用

keywords.jpg摂食,うつ不安,G蛋白質共役型受容体,脳神経,構造活性相関 

斎藤 祐見子 

YUMIKO SAITO

division.jpg総合科学研究科 総合科学専攻 行動科学講座

position.jpg教授

研究概要

研究内容

メラニン凝集ホルモン(MCH) は脳の摂食中枢に存在する神経ペプチドである。その受容体は細胞膜に存在するG蛋白質共役型受容体のMCH1Rであり、現在ではMCH-MCH1R系は摂食ばかりでなく、うつ不安に対しても深く関与することが明らかとなってきた。
 摂食障害・感情障害に対する創薬を考える場合、MCHがMCH1Rに結合したあとの情報伝達機能系を調節する分子を標的とすることが挙げられる。我々は MCH1Rの発見者であり、当研究室ではその強みを十二分に生かして①様々な受容体アッセイ系 ②特異抗体や60を越えるMCH1R変異体、③MCH1R 構造活性相関の情報、の3つを蓄積してMCH1Rの機能解析を綿密に行なっている。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

G蛋白質共役型受容体及び孤児受容体に関するセミナー及び技術相談・指導 及び共同研究が可能である。社会と大学に貢献する実業を手伝うことも相談の上、検討する。
応用分野
創薬(創薬のためのリード化合物の発見など)

本研究の特徴・優位性

G蛋白質共役型受容体は創薬創出の標的として非常に重要な膜蛋白質である。本研究室では哺乳類培養細胞におけるGPCRの効率の良い発現法及び感度と再現性にすぐれた機能アッセイ系構築のノウハウを持つ。日本には数少ない「GPCRの生化学に強い」研究室のひとつであると考えている。

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Saito,Y., Nothacker, H-P, Wang, Z., Lin, S, H-S., Leslie, F., and Civelli,O. (1999) Molecular characterization of the melanin-concentrating-hormone receptor. Nature 400, 265-269.

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