MRSA感染を伴う慢性中耳炎・外耳炎治療用の新規院内製剤ネオ・ブロー氏液

keywords.jpgネオ・ブロー氏液,新規院内製剤,慢性中耳炎・外耳炎,MRSA,感染症治療 

高野 幹久 

MIKIHISA TAKANO

division.jpg医歯薬保健学研究院 基礎生命科学部門

position.jpg教授

共同研究者 : 湯元良子

研究概要

研究内容

ブロー氏液は、収斂・消毒作用を有する酢酸アルミニウム溶液である。MRSA感染性の慢性化膿性中耳炎にも著効を示すなど近年その有用性が再認識されているが、現在ブロー氏液は院内製剤として調製されており、その調製には5日間以上を要する。
 当研究室では、ブロー氏液と同等の効果を有し、約3時間で調製可能な処方としてネオ・ブロー氏液(酢酸アルミニウムを用いた迅速調製ブロー氏液)を開発した。これにより、これまで院内製剤として長時間かけて作成されてきた製剤に、市販化の道が開かれたものと考えている。
 将来的には皮膚科領域の感染症治療製剤としての可能性の検討も考えている。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

この分野・製剤に関心ある医療系企業等と市販化に向けた共同研究に取組む用意がある。
応用分野
医療分野

本研究の特徴・優位性

ブロー氏液は院内製剤として調製され主に耳鼻科領域で使用されてきた。しかし、調製に5日間以上を要し、また調製法が煩雑なため所期の溶液が得られない、品質が不安定であるなどの問題があった。
私たちは簡便に短時間で安定した製剤が得られるよう新規調製法を開発し、これをネオ・ブロー氏液と名づけた。これまでに全国各地の100を越える医療施設から問い合わせがあり、医療現場におけるニーズの高さを実感している。

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'湯元良子、高野幹久:ネオ・ブロー氏液の推奨調製法について、日本医療薬学会会報, 9 (4), 21-22 (2005)'

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