抗菌ペプチドの細胞増殖への応用

keywords.jpg抗菌ペプチド,間葉系幹細胞,細胞培養,生体移植,再生医療 

二川 浩樹 

HIROKI NIKAWA

division.jpg医歯薬保健学研究院 統合健康科学部門

position.jpg教授

研究概要

研究内容

ヒトの粘膜上皮や腺細胞は,抗菌性のペプチドを産生している。
 この物質は,生体細胞には無害で,更にヒトと共生可能な微生物に対しては効果を示さない一方,病原微生物に対しては,低濃度で殺滅・増殖阻止効果を持つ。
 我々は,このような抗菌性ペプチドが間葉系幹細胞,胎児由来細胞,線維芽細胞に対する増殖促進能があることを見出している。また,この増殖促進能は間葉系幹細胞の大量培養に用いられているFGF(腺維芽細胞増殖因子)と同等以上の効果を有するのみならず,FGFとの相乗効果も見出している。
 このように,抗菌性ペプチドは組織外(口腔内や体表面)で抗菌性を発揮し,組織内では細胞増殖機能を有するので,感染防止と組織増殖の両面を利用できることから,生体移植,再生医療,褥瘡・皮膚潰瘍治療などへの応用が期待される。なお,構造を最適化して抗菌性と細胞増殖機能を高めた合成ペプチドについては,物質特許を出願している。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

このような分野に関心のある企業等と共同研究が可能である。

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