バクテリオファージを使った細菌感染症の治療・予防技術(ファージ療法)の開発

keywords.jpgバクテリオファージ,生物薬剤,細菌感染症の治療・予防,魚病,殺菌・除菌 

中井 敏博 

TOSHIHIRO NAKAI

division.jpg生物圏科学研究科 生物資源科学専攻 水圏生物生産学講座

position.jpg教授

研究概要

研究内容

本技術は,細菌に感染するウイルスであるバクテリオファージ(以下ファージ)を魚類の細菌感染症の治療・予防に利用しようとするものである。
魚類の細菌感染症対策として行われている抗生物質などの投与による化学療法には,薬剤耐性菌の出現にからむ様々な問題に加えて,食品としての安心・安全性への問題も提起されている。
ファージは自然界では細菌の「天敵」として存在し,化学的薬剤とは異なり自然のものであること,またファージは極めて厳密に相手を識別して殺菌するため腸内の常在細菌などには無害であること,さらに標的細菌を殺菌した後は速やかに体内から消失するという優れた「生物薬剤」としての長所を有する。ファージの投与は,注射法のみならず餌に混入する経口法やファージ液に漬ける浸漬法が可能である。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

更なる適用拡大と実用化に向けて関連企業との共同研究を希望している。 また、このテーマに関する講演,助言などが可能である。
応用分野
水産増養殖における細菌病の防除、ヒトや動物の細菌病の治療・予防、水や食品の消毒

本研究の特徴・優位性

本技術は,魚類のみならずヒトや動物の感染症にも適用できる世界に類をみない革新的技術である。当研究室では、現在魚類に対する効果を確認している。

detailsubtitle3.jpg

特許:特願2005-276501 論文:Park S.C. and T. Nakai (2003): Bacteriophage control of Pseudomonas plecoglossicida infection in ayu. Dis Aquat Org. 53, 33-39.

お問い合わせ