ミドリゾウリムシを利用したアクリルアミドの簡便な毒性評価システムの構築

氏名細谷 浩史 | ほそや ひろし 現在 広島大学に在籍していません
所属理学研究科 生物科学専攻 動物科学講座・細胞生物学研究室
職階教授
キーワードミドリゾウリムシ 共生藻 アクリルアミド 毒性評価 光合成
関連分野

概要

研究内容
ポテトチップやフライドポテトなどの、加熱処理されたデンプン食品中に、神経毒の一種であるアクリルアミドが産生されることが報告され(国連WHO, 2002)、アクリルアミドの毒性評価システムの構築が急がれている状況にある。
 最近我々は、アクリルアミド存在下で代表的な原生動物の一種であるミドリゾウリムシ体内の共生藻が減少し、「白いミドリゾウリムシ」ができることを見出した(高橋ら。Toxicology in Vitro 誌,19,99-105,2005)。一方、農薬の一種であるパラコートを用いて「白いミドリゾウリムシ」を作成できることがすでに報告されており(細谷ら。 Zoological Science誌, 12, 807-810, 1995; 特許第2896494号)、アクリルアミドが農薬と同じ作用を示すという事実からも、アクリルアミドの毒性を簡便に評価するシステムを構築することは急務である。
 我々は、これらの状況のもとに、ミドリゾウリムシを用いて食物や環境水中のアクリルアミドの毒性を可視的に簡便に判定できる方法を考案した(特願2004-214864)
 ※共生藻:ミドリゾウリムシ体内に共生する数百個のクロレラに類似の緑藻。この緑藻が光合成することで、ミドリゾウリムシは特別のエサなしで生存できる。