動物細胞内で効率よく遺伝子を増幅させる新規実験系を用いた、組換蛋白質生産技術

keywords.jpg組換え蛋白質生産,抗体医薬,バイオ医薬 

清水 典明 

NORIAKI SHIMIZU

division.jpg生物圏科学研究科 生物機能開発学専攻 分子生命開発学講座

position.jpg教授

研究概要

研究内容

 培養した動物細胞を用いて、目的とする遺伝子組み換え蛋白質を簡便に効率よく生産する方法。 
 我々は、哺乳動物細胞内で、細胞あたり数千コピーにまで目的遺伝子を増幅させる方法を樹立した。この方法は、従来法に比べて極めて簡便であり,どのような遺伝子でも高い効率で増幅させることができる。具体的には,哺乳動物複製開始領域(IR)と核マトリックス結合領域(MAR)の配列を持つプラスミドを,動物細胞に導入して,薬剤で選択するのみという簡便なものである。この際,目的遺伝子は,IRと MARを持つプラスミドに直接組み込む必要はなく,単にコトランスフェクションするだけでよい。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

1.この分野に関心のある企業等との共同研究・受託研究は可能である。

2.知見の提供,調査,コンサルティング,技術指導が可能である。
応用分野
研究用試薬、医療用生物医薬品(抗体医薬、サイトカイン医薬、等)、診断薬、動物薬、等

本研究の特徴・優位性

(1)効率が極めて高い;形質転換細胞の7割以上の細胞で高度に遺伝子増幅する。(2)増幅コピー数が高い;細胞あたり数千コピーに達する。(3)極めて簡単な操作である;一段階の薬剤選別のみで高度に遺伝子増幅した細胞が得られる。(4)目的遺伝子はIR/MARプラスミドとコトランスフェクションで導入するだけでよい;リクローニングの必要が無い。(5)増幅機構が比較的明確である

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1.特許第3755028号, 2.特許第3882042号, 3.特願2005-313532, 4.PCT/JP2005/020972, 5.特願2006-189604, 6.特願2006-144658, 7.特願2006-144663, 8.特願2006-228396(PCT/JP2007/066133), 9.特願2007-263258 (論文)Noriaki Shimizu, Toshihiko Hashizume, Kenta Shingaki and June-ko Kawamoto (2003) Amplification of plasmids containing a mammalian replication initiation region is mediated by controllable conflict between replication and transcription. Cancer Research (IF = 8.649), vol.63, no.17, p5281-5290.

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