発生過程における器官形成・消失の分子機構の解明

keywords.jpgprogrammed cell death,変態,甲状腺ホルモン,両生類,器官消失 

矢尾板 芳郎 

YOSHIO YAOITA

division.jpg理学研究科 附属両生類研究施設 発生遺伝学研究部門

position.jpg教授

研究概要

研究内容

発生過程においては様々な器官が形成され、また一方、器官の消失も起きる。初期胚形成後で劇的に器官形成・消失が起きる現象としては両生類幼生の変態や昆虫の変態が知られている。
 両生類の変態においては、水中から陸上生活への変化のために運動器官、皮膚、呼吸器官、神経系の器官形成・消失、草食から肉食への適応のために腸を中心とする消化器官の再構築など全身の作り替えが甲状腺ホルモンの血中増加より、時間的に決まった順番で3次元的に決まった位置で生じる。
 私たちはその現象を遺伝子発現の立場から解明する研究を進めている。この一つの系でも器官変化の分子機構を明らかにすることは、将来、器官レベルの医学的操作・治療へ繋がるものと考えている。 例えば、器官全体、もしくはその一部の組織を遺伝子操作で外傷なく消失させることも将来的にはあり得る。
 また、器官の形態変化の時間的な順番研究を通して、甲状腺ホルモンを0.3 nMオーダーで検出できる系も開発しており、これは環境のアセスメントに利用できると考えている。 

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

この分野に関心ある企業等と共同研究、委託研究に取組む用意がある。また、両生類の変態という身近な生物学的現象を分子レベルで解説する教養講座などへの協力も可能である。

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