シトクロムcの分子構造と熱力学的特性の解明による安定化蛋白質の創出

keywords.jpg蛋白質の安定化,シトクロムc,電子伝達蛋白質,極限環境微生物 

三本木 至宏 

YOSHIHIRO SANBONGI

division.jpg生物圏科学研究科 生物機能開発学専攻 分子生命開発学講座

position.jpg教授

研究概要

研究内容

蛋白質は,その立体構造を保持してはじめて本来の役割を果たすことができる。したがって,蛋白質の構造は,その機能を知るための必要不可欠な情報である。
 当研究室では,様々な温度環境に生育する微生物から相同性の高いシトクロムcを単離し,それらの立体構造と安定性の関係を熱力学的解析により定量化する研究を進めている。ヒトが住めないほどの極限高温環境で生育する微生物のシトクロムcは,常温に生息する微生物のものより高温で安定なのかなど,様々な微生物のシトクロムcの相違点や共通点を見つけ,部位特異的変異導入実験によって,安定性と構造の関係を調べている。
 また,高温・低温のみならず,地底や海底など他の極限環境に生息する微生物の蛋白質にも研究の材料を求め,生物が過酷な環境に耐えるための分子戦略機構の解明にも取り組んでいる。
※シトクロムc:生物のエネルギー代謝に必須な電子伝達蛋白質で,微生物から植物や動物に至る多くの生物がもつ。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

今後,産業レベルで適用可能な安定化蛋白質を創出するための技術基盤確立に向け,関心ある企業等と共同研究に取り組みたい。

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