FDCD法による微量有機化合物の立体構造解析

keywords.jpgFDCD,微量分析,絶対配置決定,楕円鏡構造,CD 

根平 達夫 

TATSUO NEHIRA

division.jpg総合科学研究科 総合科学専攻 行動科学講座

position.jpg助教

研究概要

研究内容

蛍光を観測媒体として円二色性(Circular Dichroism:CD)を観測する方法はFDCD (Fluorescence Detected CD)法と呼ばれ,分子の立体構造解析に有用なCD法に,蛍光の特徴である感度と選択性を付与できると期待されている。
 当研究室では最近,新しい楕円鏡型FDCDを開発し,従来FDCD機の課題であった“にせ信号”を回避しながら最高感度は10E-9 mol/lレベルを達成した。この楕円鏡型FDCDは単純な構造の交換式試料台として設計され,一般的なCD測定装置と組み合わせるにも特に調整を必要としない。現在はFDCD法を汎用の分析手法として確立するため,理論的背景の整備や適用範囲の提示など,さらに基礎研究を進めている。
 FDCD法はピコグラム程度の超微量化合物の絶対配置を決定できる他,タンパク中の相互作用物質の観測,混合物中の特定化合物の追跡,細胞中の生理活性化合物の追跡などへの応用が期待される。

実用化に向けて(想定業界・用途、課題、企業への期待など)

共同研究を基本に、本研究の適用・応用を歓迎・支援する。
応用分野
構造有機化学,薬学,医学

本研究の特徴・優位性

楕円鏡構造の採用により,従来のFDCD装置にあった「にせ信号」を完全回避しながら,より高い測定感度を実現した。

detailsubtitle3.jpg

T. Nehira et al. Applied Spectroscopy 2005, 59, 121

お問い合わせ