光フェントン反応を用いた植物病害防除技術

氏名佐久川 弘 | サクガワ ヒロシ
所属大学院生物圏科学研究科
職階教授
キーワード
研究者総覧http://seeds.office.hiroshima-u.ac.jp/profile/ja.18d281bc912a1fb0520e17560c007669.html

概要

【新技術の概要】
うどん粉病などの病原菌による病害防除には化学農薬に頼ることが多い。しかし、化学農薬の環境中への残留性などの悪影響が懸念されている。そこで、光フェントン反応(過酸化水素、鉄イオン)により、自然太陽光下でOHラジカルを発生させ、その高い酸化力により、病害治療や予防に役立てる。
Chemical pesticides are often used to protect agricultural crop from disease-causing germs such as powdery mildew. However, it is major concerns on pesticide residuary in the environment.Photo-Fenton reaction, in which hydrogen peroxide reacts with iron species, generates OH radical, a powerful oxidant, under sunlight irradiation. This reaction was used for cure and protection of agriculutural crop from disease-causing germs

【従来技術・競合技術との比較】
従来の化学農薬は、環境中への残留、環境ホルモンとしての作用、薬剤耐性などの問題を発生させるのに対し、光フェントン反応で用いる過酸化水素は環境中で速やかに分解し、鉄も環境中に広く存在する物質なので、悪影響を与える恐れがない。発生するOHラジカルは極めて反応性が高いので薬剤耐性が起こりにくい。

【新技術の特徴】
・光フェントン試薬は安価で無害化処理が容易である
・超音波加湿器などを用いて光フェントン試薬を空気中に噴霧してインフルエンザウイルスなどを撃退することも可能である
・光フェントン反応は反応試薬を工夫することで、酸性溶液のみでなく中性溶液でも効率的に起こるので生体への有害性は低い

【想定される用途】
・イチゴやキュウリうどん粉病などの病害防除
・農作物の収量増加
・空気清浄化技術への応用

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